俵山本田農園だより

地域の方に喜んで食べていただけるためのお米や野菜作りの記録です。「農家の知恵袋」「農家のレシピ」「地域のニュース」「メダカ」がお勧めです。

実りの秋の夜に

「米」という漢字は、バラバラにすると「八・十・八」と読めることから、「米づくりには88の手間がかかる」と言われます。本当にその通りで、草刈り一つにしても、何度も何か所もしなくてはならないし、草取り、ヒエ取り、水の管理・・・と、やることは尽きません。そうして、今ようやく、稲穂が垂れ、緑から少しずつ黄金色へと、収穫の時が近づいてきました。実りの秋、農家にとっては喜ばしいこの時期ですが、毎年害獣対策に、本当に大変な思いをしています。昼間の仕事に加えて、夜も、田にイノシシやシカが侵入するのを防ぐために、大音量でラジオの音を流したり、シカの鳴き声がするたびに花火で脅したりして、熟睡できない日が続きます。それでも、完全に侵入を防ぐことはできず、踏み倒された泥だらけのイネを一株一株起こしながら、稲刈りをしたことが毎年のようにありました。今年は、春までに地域全体に頑丈な防護柵を設置していただいたおかげで、被害が減り、見回りや防護ネット等の補修もかなり楽になりました。ですが、防護柵の設置で獣の動きが変わり、予想外の被害を受けた水田があります。私の家の水田だけではありません。防護柵の網をくぐり抜けてイノシシが侵入することがあるという話も耳にしました。油断せず、しっかり対処していこうと思います。