俵山本田農園だより

地域の方に喜んで食べていただけるためのお米や野菜作りの記録です。「農家の知恵袋」「農家のレシピ」「地域のニュース」「メダカ」がお勧めです。

俵山七重では銅鉱石が採掘されていました。

山口県は各地に銅の鉱山がありました。有名なのは旧美東町の長登鉱山で、石灰岩地帯に見られるスカルン鉱床によるものです。この鉱床は美祢市や岩国市、山口市出雲地区に見られ、戦後もしばらく採掘されていました。俵山でも黒川の鈩(たたら)や七重で黄銅鉱が採掘されていました。俵山地区の鉱床は熱水鉱床によるものです。マグマによる高温の熱水が岩の隙間に沈殿するなどしてできた鉱床です。この熱水による石英の鉱脈は、黒川区民館や木津小目谷の市道脇などでも見られます。

画像の標本は、私が中学校で理科を教えていた時に、俵山七重の鉱山ゆかりの教え子からもらっらものです。鉱山で採掘するときは、石英などの大量のくず石(ずり)がでて、一部が川に流れ出ます。私が小学生の時には、学校の前の河原で石英の隙間にできた小さな水晶のクラスターを見つけることができました。今では見つけることは困難ですが、七重川の旧鉱山近くでは、今でも見つかると思います(15年前にはいくつも見つけたので)。

f:id:tawarayama-hondanouen:20200823120539j:plain

銅のように見えるのは黄銅鉱です。白い部分は石英、黒い部分は方鉛鉱(だと思うのですが、自信なし)です。