俵山本田農園だより

地域の方に喜んで食べていただけるためのお米や野菜作りの記録です。「農家の知恵袋」「農家のレシピ」「地域のニュース」「メダカ」がお勧めです。

俵山七重(しちじゅう)の鉱山跡に行ってきました。

数日前に、県内の鉱山(金属鉱床)について大学で研究されている方から、七重の鉱山の場所を教えてもらいたいと手紙が来ました。鉱山や鉱物については興味があって何度か妻と二人で県内のいろいろな鉱山跡に行って鉱物採取をして楽しんでいましたが、専門外であまり詳しくありません。そこで、七重にお住まいのNさんとKさんにいろいろと教えていただきました。鉱山跡の近くにお住まいのKさんには、鉱山が昭和初期ごろまで操業されていたことや当時の様子などを教えていただくとともに、一緒にズリ(くず石が捨ててある場所)の中から黄銅鉱などの鉱物を探していただきました。Kさんは、子どもの時に閉山された坑道にカンテラをもって入ったことがあるそうです。NさんもKさんもとても親切な方で、本当にありがたかったです。よい標本になるものはほとんど取り尽くされた感がありましたが、方鉛鉱や孔雀石などを採取することができました。明日にでも紹介したいと考えています。

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①と③の地点に横坑、②の地点に縦坑がありました。また、②の地点には、鉱石を溶かして銅を取り出すための炉がありました。現在は、坑道は全て入り口がふさがれています。

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鉱山よりも下にある場所(ブルーベリー園の側)に、事務所がありました。コンクリートの支柱が4本残っていますが、それが事務所に関係するかどうかは未確認です。

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採掘された鉱石の中から銅を多く含む鉱石を選鉱し、炉で溶かしてから冷える間に比重が大きな銅や銀などの金属が底に沈みます。画像はそのとき上の方に残ったかすです。ずっと前に長登鉱山跡でも同じようなものがたくさん捨ててあるのを見かけました。タールをガラスで固めたような感じです。底にたまった銅を別の場所に送って精錬していたそうです。

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③の横坑跡です。道から10mくらい登った場所にあります。現在はコンクリリートで入り口がふさがれています。また、この側にくず石がたくさん捨てられています。そのような場所をズリと言います。操業当時は、人力で鉱石を運び出していたことや落盤事故があったことなどをKさんからお聞きしました。