先日、妻がベランダの掃除をしているときに美しいタマムシ(玉虫)の死骸を見つけました。タマムシは北海道を除く全国に分布する甲虫の仲間です。日本には4種類いるそうで、画像のタマムシがどれなのかは分かりませんが、ヤマトタマムシだろうと思います。成虫の期間は6月~9月なので、裏山の雑木林で交尾や産卵を終えた後に我が家にたどり着いて命を終えたのかもしれません。
奈良の法隆寺には国宝「玉虫厨子」があります。玉虫厨子にはタマムシの羽が施させれているそうです。タマムシの色は美しいだけでなく、縁起がよいとされて使われたのかもしれません。修学旅行の引率で何度も目にしましたが、経年で美しい羽のほとんどが失われており、どこにあるのか分かりませんでした。