木津区の前田土建の東側にある平らな丘陵地は現在の平野部よりも古い沖積層であると言われています。この丘陵地は大羽山地区の宮ノ台と同じ河岸段丘によるものかもしれません。山陰道工事により新鮮な露頭が見えるようになったので、その証拠がないか調べてみました。
しかしながら今回はその証拠は見つかりませんでした。河岸段丘であれば上部に円礫が見つかるのですが、それはなく、ひん岩が貫入した跡(岩脈)でした。ひん岩は、地下のマグマが上昇して地上に吹き出す途中で冷え固まった半深成岩です。いつの時代のものかは私には分かりませんが、大昔にこの地域で激しい火山活動があったことが分かります。