俵山本田農園だより

地域の方に喜んで食べていただけるためのお米や野菜作りの記録です。「農家の知恵袋」「農家のレシピ」「地域のニュース」「メダカ」がお勧めです。

長門市の天然記念物、能満寺のシイノキ巨樹群です。

長門市俵山にある能満寺のシイノキ巨樹群は市指定の天然記念物です。能満寺は、八百六年に弘法大師がこの地に立ち寄られて建立されたとされる真言宗の寺院です。お寺の左側から坂を登るとすぐに大きなシイノキがたくさんある森に入ります。森に入って50m位進むと3本のシイノキの巨樹が並ぶように立っています。スダジイの巨樹は全国にあり、山口県には幹回りが6m以上のものが10本近く(環境省に登録されているものだけでも)あります。俵山の西念寺と正福寺(こちらは枯死)にはとにも幹回り5m以上のスダジイがあり、環境省のHPに巨樹として登録されています。全国には幹回りが10mクラスのスダジイの巨樹がたくさんあるので、ここのスダジイは大きさとしては突出したものではありませんが、スダジイ(巨樹だけでなく樹齢100年未満の若いスダジイもたくさん生えていて、世代交代が自然にできる)を中心としてタブノキ、カゴノキ、アラカシ、ヤブツバキなどが群生する極相林(その地域の植生遷移の最終形)であり、大変貴重なものです。長門市の里山には耕作放棄地がたくさんありますが、数百年間手つかずにしておいたら、植生遷移によってこのような極相林になっていきます。

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能満寺の左奥に巨樹群があります。

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シイノキ林に入ったところにお地蔵さん(八十八番)が据えられています。