俵山本田農園だより

地域の方に喜んで食べていただけるためのお米や野菜作りの記録です。「農家の知恵袋」「農家のレシピ」「地域のニュース」「メダカ」がお勧めです。

ナスにマグ欠の症状が出始めたので、硫酸マグネシウムの葉面散布をしました。

ナスの栽培はフルマラソンで言えばもうすぐ折り返し地点というところです。反収も6トンを超えました。6月に入ってからはかなりのオーバーペースと思えるくらい実がなったので、今は一休みしています。

世間では食品の値上がりが社会問題となっていますが、ナスやカボチャなどの実物はとても安くてつらいです。肥料や油は高くなっているのに・・・。辛子漬けを作るなら安い今がチャンスです。ひよこの店では、こんなに入って100円?とびっくりするくらいお買い得です。

さて、毎年この時期にマグ欠の症状が現れます。マグネシウムは葉緑素に含まれるクロロフィルの生成に欠かせない要素です。マグ欠の原因はカリの過剰や根の弱りだと言われています。我が家の場合は、栽培期間が3月から11月と長期にわたるので、後者がおもな原因だと思います。マグネシウムが欠乏すると急速に樹勢が衰えていきます。そのような樹が毎年結構出ています。元肥に苦土石灰や宇部マグをしっかり入れていますが、マグネシウムは流出しやすいので追肥が必要です。これまでは畝間に硫マグをまいていましたが、今年は防除の時に葉面散布することにしました。初めての試みで不安もありますが、うまくいくことを期待しています。

古葉の葉脈間が黄色くなり出すと黄信号です。

左が普通の古葉(こうなる前にほとんど摘んでしまいます)、右がマグ欠の古葉です。

成長のよい実は白い部分がはっきりしています。