俵山本田農園だより

地域の方に喜んで食べていただけるためのお米や野菜作りの記録です。「農家の知恵袋」「農家のレシピ」「地域のニュース」「メダカ」がお勧めです。

農家の知恵袋、冬至カボチャの苗づくりのこつ

冬至カボチャとして出荷するために、ハウスにくりまさるの苗を定植しました。昨年は、8月中旬に播種(種まき)をして露地栽培をしたのですが、売り物になりませんでした。一緒に播種したえびすと雪化粧は大きな実をいくつもつけました。くりまさるは、8月に入ってからでは遅いことが分かりました。本当は、8月上旬に播種したのですが、育苗ハウスの温度が高すぎて種が腐ってしまったのです。そこで、もう一度播種し、涼しい半日陰で管理し、ほとんど発芽させることができました。今年も、同じ場所で管理し、成功しました。本当は直播(じかまき)の方がよいと聞きましたが、ハウスだったので、苗を仕立てることにしました。

さて、くりまさるの苗づくりについて、種を購入したサンシードの社長さんからこつを教えていただき、今回はその通りにしました。おかげでうまく定植できました。社長さん、ありがとうございました。

①種まきは、7月25日ごろがよい。遅くなると、実が大きくなって熟す前に寒くなってしまう。

②直播が一番よい。ポットで苗を仕立てるときは、子葉が10時10分の角度に開いたと時に定植する。本葉が出てからだと、直根が切れて、定植後の生育が遅れる。

③種のへそ(尖った先)を上にして蒔く。そうすると、種の皮がくっついたまま双葉が出ることがない。直根も、ちゃんと下に伸びる。

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一般的にはへそ(尖った先)を下にして蒔きますが、逆さまに蒔きます。


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直射日光の当たらない涼しい場所で管理します。


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根は重力の方向(下)に向かって伸びます。もうすぐ子葉が顔を出します。


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種の皮をかぶったものは一つもありません。


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子葉が10時10分に開いた時が植付のタイミングです。


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直根を痛めないように植え付けます。