俵山本田農園だより

地域の方に喜んで食べていただけるためのお米や野菜作りの記録です。「農家の知恵袋」「農家のレシピ」「地域のニュース」「メダカ」がお勧めです。

今年の収量は、一反あたりぎりぎり7俵でした。

一昨日稲刈りがすべて終わり、今日、乾燥が終わったモミのもみすり(臼ひき)をしました。今年の俵山地区の米は不作だという声をよく耳にします。俵山地区は山間部のために日当たりが悪くて平野部よりも雨が多く、登熟(モミが大きくなる)期である8月の長雨で生育が良くなかったようです。我家も、小米(くず米)の量は、例年の半分以下でしたが、収量は、反(10a)当たりぎりぎり7俵でした。以前米泥棒がシャッターを壊して入ろうとしたことがあり、出荷が終わるまで防犯カメラを分からないように設置しています。

さて、我家で作った米の多くは、市内外の方々に直接買っていただいています。価格は、スーパーで買うよりはお得だと思います。もし、お入り用でしたら、お問い合わせください。価格はその時お伝えします。親戚もそうでない方も同じ価格です。ただし、小規模農家ですので、数に限りがあります。米づくりの様子は、カテゴリー『米づくり』で見ることができます。

〇ひとめぼれ玄米30kg入りの袋売りです。コイン精米で精米してください。原則、配達はできません。お米がなくなってきたらその都度保冷庫の予約米を取りに来られる方もおられます。

〇1年分を希望される方の米は、保冷庫で保管するので、食味の低下が抑えられます。ですが、保冷庫に入れられる米の量に限りがあるので、1年分の保管が難しいことがあります。

〇肥料(元肥と移植時の一発肥料のみ)や農薬(播種時の防除、出穂後の共同防除、除草剤『バッチリ粒剤1回、一部にクリンチャー1回』その後は何度も田に入ってテデトール(手で取る))は一般的な農家さんとほぼ同じですが、稲を丈夫にし食味をよくするために、カルゲン(カルシウム)を元肥に加えています。

〇播種、育苗、田植えから稲刈り、乾燥、もみすりまで全て農園で行っています。他の生産者さんの米が混じることはありません。

〇俵山でも一番山奥の源流部なので、全ての水田に山からの清水やきれいな沢の水(水質階級Ⅰ~Ⅱ)を引き込んでいます。ため池はありません。※ゲンジボタルやそのえさとなるカワニナが多く生息するので水質階級Ⅱとしていますが、ゲンジボタルは、源流部のきれいな川(水質階級Ⅰ)から生活排水が流入する田園地帯の里川(水質階級Ⅱ~Ⅲ)と、広範囲に生息します。我家の水田に水を引き込む沢には、サワガニなど水質階級Ⅰの指標生物が多くいます。なお、水質階級はⅠ~Ⅳまであり、Ⅰはきれいな水、Ⅱはややきれいな水、Ⅲは汚い水、Ⅳはとても汚い水となっています。

〇山間部で昼夜の温度差が大きいので、美味しい米ができると言われています。家族で今年の米を試食しました。手前味噌ながら、つやがあり、美味しかったです。

 

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母から教えてもらって、妻が米袋をうまく結べるようになりました。


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米俵が崩れないように6段重ねにしました。若いときは7段以上でしたが、よく崩れていました。


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乾燥機やもみすり機の中に残っていたモミはミニダップで臼ひきします。この米は自家用です。

 


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今年の米です。出来栄え、どう思われますか?