俵山本田農園だより

地域の方に喜んで食べていただけるためのお米や野菜作りの記録です。「農家の知恵袋」「農家のレシピ」「地域のニュース」「メダカ」がお勧めです。

敵もサル者、田んぼの中からくりまさる

盆踊りの準備の日、家の近くでサルの群れが「ホウホウ、キイキイ」と仲間を呼びあうように鳴いていました。カボチャ(くりまさる)畑が気になりましたが、電気柵をしているので大丈夫だろうと考えて準備に出かけました。このことを話すと、「サルの番をした方がええことないか。」と言っていただきました。でも、サルは畑に侵入できないと変な自信があって「大丈夫ですいね。」と返事をしました。ところが帰ってみると数匹のサルが電気柵をくぐり抜けて畑に侵入していました。ほとんどのサルは中に入れずに柵の外でうろうろしていましたが、猛者がいたようです。10個以上のくりまさるがかじられていました。(出荷用くりまさるをほとんど収穫した後だったのは幸いでした。)防護柵と電柵ロープの間隔が少し広く、その間をすり抜けたサルがいて、それを見た他のサルもそれに続いたのかもしれません。また、サルが電柵ロープに触ったためなのか碍子から電柵ロープが外れて漏電し、電圧が3000V位に下がって侵入しやすくなったようです。すぐに、電気柵の電源を切って防護柵と電柵ロープの間隔を可能な限り狭くしました。(サルはその間に脱出したようです。その後の侵入はありません。今のところは。)

さて、稲刈りを前に、連日ヒエ取りで田んぼの中を歩き回っています。一部イネが倒されている場所があったので、近づいてみたら、食べかけのくりまさるが転がっていました。見つからないように田んぼの中に隠れて食べていたようです。「サルが田んぼで稲を尻に敷いて宴会をしたような跡がある。」と同じ地区の人から聞いた話を思い出しました。侵入されたときは腹立たしく(サルに対しても油断した自分に対しても)思っていましたが、田んぼの中でくりまさるを見つけた時は、「敵もサル者」と思わず笑ってしまいました。

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倒れかけたイネの株の下に食べかけのくりまさるが転がっていました。


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防護柵の金網と電柵ロープの間隔を最小に調整しなおしました。