俵山本田農園だより

地域の方に喜んで食べていただけるためのお米や野菜作りの記録です。「農家の知恵袋」「農家のレシピ」「地域のニュース」「メダカ」がお勧めです。

光市の室積・虹ヶ浜海岸の松林は市民によって大切に守られている日本の名松100選です。

ホテル松原から100mくらい歩いて松原を抜けると海岸に出ます。この白砂青松の室積・虹ヶ浜海岸は日本の渚百選、快水浴場百選に指定されてるとてもきれいな海岸です。長さは約5kmあります。行ったのは寒くて風がやや強い日でしたが、松林で風が遮られたのと日差しで砂が温められていたのとでゆっくり景色をながめることができました。

その美しい海岸以上に惹かれたのが松林です。私は農学部の林学科で学んだからです。昔は全国の海岸で立派な松林が見られており、防風防砂の役割をしていました。ところが昭和に入って瀬戸内海から松枯れがあっという間に全国に広がり、その景観は失われてしまいました。マツノザイセンチュウが北アメリカから侵入し、マツノマダラカミキリに寄生して広がったのです。問題になった当初は薬剤の空中散布による対策がなされていましたが、自然環境を大きく攪乱するのと、マツノマダラカミキリが羽化するタイミングに合わないと効果がないためにされなくなりました。今は松枯れに抵抗性があるマツの品種改良と樹幹注入が中心となっています。

この松林も多くのマツ(当時は大きくて立派なマツがあったと推察されます)が枯れたことだと思いますが、市と市民との協働でこの松林が復活・維持されています。まだ樹齢数十年の若いマツが中心ですが、さらに立派な松林へと成長することだと思います。

西側に続く虹ヶ浜海岸です。東側には同じ規模の室積海岸が続いています。砂は花崗岩に由来しているので白くてきれいです。

光市は松の戸籍を作成することによってマツ1本1本の状況を把握しながら大切に保護しています。委託業者によって薬剤が注入されています。

委託業者(市の職員?)の方がチェックをされていました。